デバイス別設定・構成

【Intune】iOSのパスコードポリシーを設定して情報漏えいを防ごう!

アイキャッチ
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今日はIntuneでiOSのパスコードポリシーを作ってみようか。情報漏えい対策の基本だね。

先生
先生

あー、それってパスコードを複雑にするとかってやつですよね?どんな風に設定するんですか?

生徒
生徒

そうそう。ただ、なんとなく設定するんじゃなくて、なぜ必要か を知るのも大事なんだよ。

先生
先生

なるほど…なんか深そう。詳しく教えてください!

生徒
生徒

1. 設定内容とその効果

設定の概要

Intuneでは、iOS端末に対して パスコードのルール(長さ・複雑さ・有効期限など) をポリシーとして配布できます。

具体的に設定できる主な項目は以下の通りです。

  • パスコードの最小桁数(例:6桁以上)
  • 英字・数字・記号の組み合わせ
  • パスコードの有効期限
  • パスコード失敗時のデバイス初期化回数 など

設定しないことで発生するリスクとは?

  • 短く単純なパスコード(例:1234)が使われがち
  • 万が一、デバイスを紛失しても簡単に突破される
  • 企業データが盗まれる恐れがある
  • セキュリティ監査での評価が下がる

設定することで得られる効果とは?

  • 一定以上の複雑なパスコードを強制できる
  • 社内データへの不正アクセスを防止
  • 組織としてのセキュリティ対策レベルが上がる
  • トラブル時の説明責任が果たせる

2. 必要な前提条件と準備

設定を始める前に、以下の準備をしておきましょう:

  • Microsoft Intuneのライセンスが付与されていること
  • iOS端末がIntuneに登録済みであること
  • Intuneの管理者権限があるアカウントでログイン

※Apple MDMプッシュ証明書が未設定の場合は、公式ガイドに従って先に準備してください。


3. ポリシーの作成手順

Intune管理センターにアクセス

https://intune.microsoft.com にアクセスし、管理者アカウントでログイン。

「構成プロファイル」の作成へ進む

左側メニューから「デバイス」 → 「iOS/iPadOS」 → 「構成プロファイル」 → 「+作成」 をクリック。

テンプレートから「デバイスの制限」を選択

「プロファイルの種類」では以下のように設定

  • プロファイルの種類:デバイスの制限 を選んで「作成」をクリック。
  • プラットフォーム:iOS/iPadOS
ポリシーに名前をつける

「iOS_パスコードポリシー標準」など、内容が分かる名前を入力。

パスコードの設定を構成する

「構成設定」→「パスコード」セクションを編集。

おすすめ設定例:

  • パスコードを必須にする:✅
  • 最小パスコード長:6桁
  • 単純なパスコードを許可しない:
  • パスコードの有効期限(日数):30日
  • 入力失敗で初期化されるまでの回数:10回
対象ユーザーやデバイスに割り当てる

「割り当て」タブで、ポリシーを適用したいグループを指定。

確認して「作成」ボタンをクリック!

設定内容を再確認して、問題なければ「作成」で完了!
しばらくするとデバイスへ自動的にポリシーが配布されます。


4. 動作確認

設定後は、以下の手順で反映状況を確認しましょう:

  • 該当のiPhoneでプロファイルが配布されたか確認
  • 「設定」→「一般」→「デバイス管理」などで状態を確認
  • 強制的にパスコード変更を求められるかテスト

ポリシーの反映には数分~数十分かかる場合があります


5. よくあるトラブルと対処法

トラブル内容原因と対処法
パスコードが反映されないデバイス登録が完了していない or ポリシーの割り当てミス。対象グループと端末を再確認
エラー「この操作を完了できません」Apple MDM証明書が期限切れの可能性。証明書を再発行して登録しなおす
ユーザーがポリシーをバイパスしているBYOD端末で制限がかからない設定になっているかも。「デバイスの所有形態」に応じた設定を見直す

6. まとめ

  • iOSのパスコードポリシーはセキュリティの基本中の基本
  • Intuneを使えば、複雑なルールも一括配信できる
  • 設定には事前準備が必要なので、初めての場合は段階的に導入していこう
ABOUT ME
ぺぬし
ぺぬし
元プログラマーの社内SE
社内SE歴7年、Intuneは「やりたくないのに気づけば詳しくなってしまった」タイプです。日本語の情報が少なくて苦労した分、皆さんにはもっと楽してほしい!そんな思いでこのブログを書いています。
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