Intuneポリシーの手動同期方法|Windowsで即時反映する2つの手順

アイキャッチ
taisuke_0608

WindowsのPCにIntuneのポリシーを設定してみたんだけど、なかなか同期がされないな…

生徒
生徒

落ち着いて。手動で同期する方法もあるんだよ。そうすることで、わざわざ待つ必要がなくなるんだ。現場で役立つこと間違いなしだよ!

先生
先生

前提条件

ポリシーの即時反映を成功させるために、以下の前提条件と準備事項をチェックしてください。

  • Intuneライセンスの確認:
    Microsoft Intuneライセンスが付与されていること。
  • 管理対象Windowsデバイス:
    対象となるPCがIntuneに正常に登録されていること。
  • インターネット接続:
    ポリシー反映には安定したインターネット接続が必要です。
  • 適切なユーザー権限:
    管理コンソールを操作する場合、必要な権限を持つユーザーでログインしていること。

作業手順

ここからは、手動で同期する操作手順を解説します。ブラウザの管理コンソールで行う方法と、対象PC側で行う方法の2通りがあります。

管理コンソール(ブラウザ)で即時同期を実行する方法

Intune管理ポータルにログイン

ブラウザで Microsoft Intune 管理センター にアクセスし、管理者アカウントでログインします。

Microsoft Intune 管理センター TOP
対象デバイスを選択

左側メニューの「デバイス」から、ポリシー更新対象となるデバイスを選択します。

Microsoft Intune 管理センター Windowsデバイス選択
同期要求の送信

デバイスの詳細画面で「同期」ボタンをクリックします。これにより、各デバイスへ最新ポリシー更新の要求が即座に送信されます。

Microsoft Intune 管理センター Windowsデバイスの同期
同期状態を確認

数分以上待ってから、最終チェックイン時刻が更新されたことを確認します。
※確認する際はブラウザを更新してください。

Microsoft Intune 管理センター Windowsデバイスの同期時刻

【Windows】PCでの手動同期・同期コマンド実行方法

  1. GUIからの手動同期
    • Windowsの「設定」>「アカウント」>「職場または学校にアクセス」を開き、Intuneに登録済みのアカウントを選択します。
    • 画面上に表示される「同期」ボタンをクリックし、最新のポリシーが取得されるのを待ちます。
    • 同期完了後、設定変更が適用されているか確認しましょう。
  2. コマンドプロンプトを使用した同期
    • 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
      Windowsの「スタート」メニューからコマンドプロンプトを「管理者として実行」します。
    • 同期コマンドの実行
      次のコマンドを入力します。
      dsregcmd /sync
      これにより、Intuneに登録された情報が即時更新され、最新のポリシーが反映されます。
    • 結果の確認
      同期が正常に完了したか、コマンド実行後のメッセージをチェックしてください。


よくあるトラブル

よくあるトラブル①

事象

  • 同期が完了せず、ポリシーが更新されない
    管理コンソール上でエラーが表示される、または対象PCで設定変更が反映されない場合。

対処方法

  • ネットワーク環境を再確認:
    対象PCが安定したインターネット接続を持っているか確認します。
  • Intune登録状況の検証:
    対象デバイスが正しく登録されているか、再度確認して必要であれば再登録を実施。
  • 再同期の実行:
    もう一度同期要求を実行し、改善が見られるかを確認する。

よくあるトラブル②

事象

  • 部分的にしかポリシーが反映されない
    一部設定のみが更新され、他は旧設定のままの場合。

対処方法

  • ポリシーの競合状態の確認:
    複数のポリシーが同一デバイスで競合していないか、優先順位設定も含めて検証する。
  • 設定内容の再確認:
    反映されない設定項目について、ポリシー内の指定や書式ミスがないか確認し、必要に応じて新規ポリシーを作成する。

その他の可能性

  • 最新アップデートの適用漏れ:
    WindowsやIntune自体のアップデートが未適用の場合、最新機能が反映されない可能性があるため、更新プログラムを確認する。
  • 権限不足の問題:
    十分な権限が与えられていない場合、一部ポリシーが適用されないケースもあるので、権限設定を再確認する。

5. まとめ

Microsoft IntuneでWindowsポリシーを即時に反映させるためには、事前の前提条件チェックと正確な作業手順が不可欠です。

  • Intune管理コンソールからの同期要求対象PCでの手動同期を組み合わせることで、迅速なポリシー反映とトラブルシュートが可能になります。
  • 上記の手順と確認方法を現場で活用すれば、Intune同期トラブルによる作業遅延を解消できるでしょう。

ぜひ自分の環境で実践してみてください。何か問題があれば、公式ドキュメントやコミュニティの情報も活用し、より深く学びながら対策を講じましょう。

ABOUT ME
ぺぬし
ぺぬし
元プログラマーの社内SE
社内SE歴7年、Intuneは「やりたくないのに気づけば詳しくなってしまった」タイプです。日本語の情報が少なくて苦労した分、皆さんにはもっと楽してほしい!そんな思いでこのブログを書いています。
記事URLをコピーしました